岩山――2009.3.15(土)


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◆糸の会・ダブルストック講座 実技=岩山

◆岩山
いわやま…………328m
車道5p→登りと稜線9p→下り2p…………16ポイント
日の出0552、日の入1748…………3.15宇都宮で

◆東武日光線・新鹿沼駅から…………2009.3.15(土)実施

■2009.3.16――澤村 榮男さんから「3w岩山」の感想など
●伊藤様
●昨日は大変お世話になりありがとうございました。
●早速ですが、1回ではとてもマスター出来ませんので4/19(日)の嵩山にも参加したいと思います。
●よろしくお願いします。
●昨日の感想ですが、かなりの手応えを感じています。
●ちょっと慣れれば登りがかなり楽になるのではないかということと下りに脚の負担が非常に少ないということは間違いないないと思います。
●体の安定が良くなるという点に関しては間違いなく有効で満足しています。
●体の状況ですが、右手の筋肉痛と、右臀部の若干の筋肉痛が出ています。普段いかに右手を使わない生活をしていたかということがよく判りました(左利きです)。
●鎖場の経験も有り難いことだと思っています。
●次回までにゴアテックスの防水ソックスを入手しようと思いますが靴は今のものできつくはならないものでしょうか。


●1055新鹿沼駅を出発→1130-40日吉神社(標高約200m)→1225-35 C峰(標高約250m)で休憩→1300-15休憩→1335二のタルミ通過→1405二番岩通過→1425-35見晴岩(標高約300m)→1455一のタルミ→1505-15-20岩山(一番岩/天狗山、328m)→1530-1610猿岩でクサリ場体験→北への下山ルートをたどって1640深岩集落(標高約200m)→深岩公民館
●タクシーで深岩公民館→ウェルサンピア栃木3,590円。ウェルサンピア栃木→新鹿沼駅2,780円。
●予定下山時刻の1400に対して2時間40分遅れたので、栃木の金魚湯はとりやめ、鹿沼のウェルサンピア栃木で1730-1830入浴。レストランで食事1830-1930。タクシーで新鹿沼駅に直行した。
●参加者の中には山そのものが初めて同然という人がいたが、岩場歩きでのダブルストックから始まると、たちまちその有効性が明確に。問題はストックを使える範囲と、使わない場合のさばき方。かなりの上級ワザなので自分でどこまで判断できるかは未知数といえる。上級技術を最初に体験してしまった人がどのようになるか、今後機会があればチェックさせてもらいたい。
●時間が遅れるのを承知でゆっくり行動したのは、もちろん事故の危険を押さえるため。さらに猿岩の最上部のクサリ場で、ロープで安全を確保しつつ女性には重くて長いクサリ場の下り+登りを体験してもらった。スムーズにうまくいった人と、歯車がうまくかみ合わなかった人と。
●じつは岩山には大きな問題があった。北端にある山頂から猿岩まで行くと、そこは大きなクサリ場になっていて、男性登山者は「7本のクサリ」を頼りに登り下りしている。しかし握力と腕力に問題のある女性の場合、難易度はかなり高い。私はこれまで最上部の1本だけをロープで確保して下ってもらい、その下は藪漕ぎルートでクサリ場の最下段まで迂回していた。
●本来は往復登山といわれているが、初心者の立場では来た道を丸ごと引き返すのは心が重い。そこで一のタルミからゴルフ場側に下る急なルートがエスケープルーとして知られている。しかしその場所の標識がどんどん消滅方向にあって、下らせないという意志が感じられる。
●じつは今回、ダブルストック講座をここでやりたかった理由のひとつは、そのエスケープルートを下ってみたいということだった。木の枝を頼りにしないととうてい下れないように見える急斜面でダブルストックをきちんと使うと驚くほど安全・快適だからだ。クサリ場は体験だけにして急斜面を下るというのが、当初からの予定だった。
●ところがじつはもうひとつチェックしたい場所があった。私が地元の山岳関係者なら、山頂から一番近いところにルートを開拓したいと考えるに違いない。しかも猿岩のクサリ場は岩が濡れたときにはかなり危険だ。だから山頂〜猿岩という北端部の稜線から下れる道がないのはどうしてだろうと不思議だった。
●ちょうどその中間部にあやしい踏み跡があるのが気になっていた。一のタルミに戻ってエスケープルートを下る前に、その踏み跡を調べてみると、すこし下ったところから赤テープがついていた。要するに地元の人が密かに用意したエスケープルートだった。これは急斜面をジグザグに切って歩きやすく、すぐに斜面はゆるくなり、農家に出た。この道はぜひ正規の登山道として開拓していただきたい。


◆集合
●3.15(土)09:00…………東武浅草駅_該当ホーム・前方2両目乗車口
0910始発・快速_東武日光行き(会津田島行き併設)に乗車します

◆ポイント
●駅から歩いていける小さな山です。標高328m。小さな岩山ですが、岩場でのダブルストックのさまざまな使い方を体験することができます。それよりもなによりも、岩のテーマパークという感じです。お楽しみに。
●ガイドブックには「7本のクサリ」などとありますが、それもイメージとは違う結果になるかと思います。
●雨でも滑りにくい岩ですが、もちろんその場合には無理はしません。
●新鹿沼には名物の「豆大福」があります。帰りにはもう閉まっているでしょうから、行きがけに。
●それから、下山後は栃木に出て、「金魚湯」に行きたいと思っています。旧市街の中心に古い銭湯が残っています。ごく普通の銭湯なのですが、ぜひ2階に上がってみてください。(営業中だといいのですが)

◆往路
0910_浅草始発(東武日光線_快速東武日光行き)…………1045新鹿沼
(0910浅草→0921北千住→0945春日部→1045新鹿沼)

◆現地行動
1100ごろ_新鹿沼駅を出発…………車道5ポイントを約30分として
1130ごろ_日吉神社…………登りと岩場の稜線9ポイントを約1時間半として
1300ごろ_岩山山頂…………クサリ場の下り2ポイントを約1時間として
1400ごろ_入山峠(ゴルフ場脇)
*ただし、岩場ですから時間はすべて目安です。時間がかかっても安全第一で。
*タクシーで新鹿沼駅へ

◆帰路参考
●東武日光線(新鹿沼→栃木)
1435→1503、1539→1607、1637→1702、1711→1731(新栃木)
●東武日光線_特急(栃木→浅草)
1507→1615、1536→1645、1636→1745、1706→1815、1736→1845、1806→1915、1926→2035、2024→2135

◆往路参考
●地下鉄銀座線
0819渋谷→0832新橋→0841神田→0846上野→0851浅草
●地下鉄都営浅草線
0823西馬込→0831五反田→0841新橋→0851浅草橋→0855浅草
●総武線各駅停車
0754千葉→0810津田沼→0838錦糸町→0842浅草橋
●地下鉄都営浅草線
0730成田空港→0740京成成田→0749京成佐倉→0801八千代台→0808京成津田沼→0813京成船橋→0819京成八幡→0826京成高砂→0837浅草
0810印旛日本医大(特急)→0843京成高砂→0857浅草
●地下鉄半蔵門線+東武
0725中央林間→0801溝ノ口→0820渋谷→0836大手町→0848錦糸町→0854押上→0903北千住
●地下鉄千代田線
0837代々木上原→0850霞ヶ関→0858新御茶ノ水→0906西日暮里→0912北千住
●地下鉄日比谷線
0825中目黒→0838霞ヶ関→0849茅場町→0858上野→0908北千住

◆費用の目安
東武日光線_浅草→新鹿沼…………1,160円
taxi_登山口→新鹿沼駅…………1台約2,800円
東武日光線_新鹿沼→新栃木…………300円?
東武日光線_栃木→浅草…………940円
特急料金_栃木→浅草…………1,200円(時間により割引)
*実技参加費5,000円は当日現地でいただきます。

◆電話
●タクシー(新鹿沼駅)
みやこタクシー_0289-62-2920
鹿沼合同タクシー_0289-62-3188_ジャンボあり
平和タクシー_0289-62-3135
●タクシー(新栃木駅)
富士タクシー_0282-27-1666
栃木合同タクシー_0282-22-5000
栃木交通_0282-23-3300
千代田タクシー_0282-22-5151_ジャンボあり
●食事(栃木駅)
レストラン_リヴァージュ_0282-25-2139_1730-2200_月曜定休_予約制ディナーコース3,000円から_栃木駅から車10分_薗部町
太郎庵・ふく田_0282-25-1241_1100-1500/1700-2100_月曜定休_蔵の町観光館裏_十割そば、小エビかきあげ、なまずの天ぷら
石挽蕎麦・くろみや_0282-23-3760_1100-1400/1700-2000_水曜/第1&3木曜定休_本かも汁そば_金砂郷産玄そばを毎朝石臼で自家製粉_神明宮近く
●入浴(栃木駅)
柏倉温泉太子館_0282-23-5035_1000-2200_1,100円_無休_名物1升そば(4人前2,800円)_各種定食1,500円前後_栃木駅までタクシー20分
玉川の湯(金魚湯)_0282-23-4264_1100-1800_水曜定休_明治22創業/昭和28年改築_栃木中心街
湯楽(ゆら)の里……0282-20-2641……0900-2500_無休

◆まったくの初心者の方へ
●この講座は「まったく初めての方」も想定しています。基本的には歩き方の講習ですが、同時にこれからの軽登山への道具のそろえ方についても役立てていただきたいと思います。そういう意味で、今回は「あるもの」だけでご参加下さい。装備の不十分も体験学習の内、と考えています。
●最終的にそろえたいのは「登山用のドライタイプTシャツ」「25リットルクラスのデイパック/ザック」「薄い手袋」「保温用フリースシャツ」「レインウェア」あたりです。
●足ごしらえは「はき慣れた運動靴」、荷物が全部はいるザックがあればそれでけっこうですが、なければ講義後の登山用品店で候補を見てください。
●肌着は、この機会に登山用品店で「ドライタイプの半袖Tシャツ」(一番シンプルな、2,500円前後のもの)を買っていただきたいのです。
●ズボンやシャツ(カッターシャツやブラウスシャツ)は登山用品でなくてもけっこうですが、綿でなく化繊のもの(できればスポーティーなもの)にしてください。上は脱いだり着たりしてこまかく保温調整したいのですが、下半身はタイツなどをはいていたほうが安心かもしれません。そのさい、ステテコや綿のズボン下、ウールのズボン下も不可。化繊主体のドライタイプの薄手のタイツにしてください。
●雨具は冬には環境ストレスから身を守るバリアスーツという役割が重要になるので、今後続けるのであれば「ゴアテックスの上下」(定価で25,000円前後。いちばん薄いタイプ)を買っていただきたいのです。単なる雨具ではありませんので半端なものをお買いにならないように。しかし、当面は使い捨てのビニールの雨具(上下タイプ)と、薄い防風ジャンパーでしのげます。それと軽い折り畳み傘(100円ショップものでもけっこうです)を。
●都心部の気温が5度Cとして、山間部ではそれより数度下がります。さらに標高差1,000mごとに約6度C気温が下がり、風が風速1m増すごとに約1度C体感温度が下がります。じつは運動中の発熱を計算に加える必要のある「寒さ」に対する保温より、手足などの末端部の「冷たさ」に対する保温が重要になってきます。手袋はスーパーに売っている小さくなる化繊の薄い手袋などが便利です。間違っても木綿のもは持たないように。靴下も木綿を避けたいところですので、冬用のポリエステルの薄手や中厚手のものを引っ張り出してみてください。雨に濡れたときのイメージで冷えない感じのものをお持ち下さい。手袋も靴下も厚手の保温用のものを必要に応じて加えます。いずれも登山用でなくても暖かい感じのものを。
●それから保温用としては帽子が重要ですが、耳覆いのついた(あるいは引き出せるようになっていたり、帽子そのものを耳まで引き下ろせるような)もので、ウールかフリースのもの。
●保温用のシャツは昔ならウールでしたがフリース素材のものが圧倒的に優秀です。たとえばユニクロなどで1,000円前後で買えるフリースで機能的には十分です。
●最後に適当な靴がないという方、従来型のハイキングシューズや軽登山靴ではなく、ゴアテックス防水のウォーキングシューズ(8,000円〜15,000円ぐらい)がおすすめです。いま私の周辺で主力になっているのは登山用品店にはなくてスーパーなどの子ども用運動靴(アサヒ運動靴)のところにあるブルックスのゴアテックス防水ウォーキングシューズ(3E/4E)です。10,000円前後かと思います。登山用品店には登山靴メーカー、スポーツシューズメーカーなどのゴアテックス防水ウォーキングシューズが「軽登山用」としていろいろあります。お好きなものをどうぞ。(足首の保護にこだわる必要はまったくありません)
●それでも寒さや冷たさに対して不安という人は使い捨ての「張るカイロ」(ミニサイズ)を数枚お持ち下さい。足や手や、からだが冷えた状態では最高の非常用保温装備となります。服装が不十分でもからだをいじめずに帰ることができます。また下山後、湯上がりの着替えは、全取っ替えでは荷物が多くなります。最低肌着があれば十分かと思います。
●それから最後に食料です。水はペットボトルの水やお茶やスポーツドリンクなどを予備も含めて合計1リットル。保温水筒に暖かい飲み物を用意するとホッとしますが、冷えた飲み物だからといって、危険な状態になるとはいえません。行動食(休憩時に立ったままでも食べられる昼食)としてコンビニ(や駅売店)のおにぎりを3個〜5個(寒さで不味くなる危険があるのでパン系、和菓子系、おつまみ系なども)をお持ち下さい。そこからいろいろ発展させていただければと思います。

◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、宇都宮5号-2(かぬま)、を縮尺なりゆきで使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高です。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離。ごくラフな計り方で500mごとに印をつけてあります。この地図情報の一番簡単な見方は、○印と◇印をどちらも1個(1ポイント)7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算して、山歩きの時間目盛りとする方法です。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。


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